懐かしい彼女

2001年3月14日
私は今となっては旦那らぶらぶな、可愛い新妻ですが学生時代は荒れてました。
生活態度ではなく、なんとハーレムを形成していたといっても過言じゃないくらい
女の子達の間で王子様のように扱われていました。

それは私本人の出生についても関わってくるでしょう。・・・・染色体異常。
両性体みたいなものだったのです。中学生の時にお腹の中にあった精巣を
取り出して、女性機能は取り戻したもののホルモンバランスは悪く最悪。

一番最悪だったのはハートでした。

男の子を恋愛対象に出来なかった事。

そんな私に昨日メールが来ました。高校時代に私を慕ってくれた後輩の
くーちゃん(仮名)です。「元気ですか?また会おうね」みたいな簡単な
ものでしたがとても懐かしい気持ちになりました。

くーちゃんは人に触れられるのがニガテな子で、それでも何故か唯一、私には
触れる事のできた子です。それもあって特に私には付いて歩いていました。
当時「家族構成ごっこ」が流行ってて彼女はクールビューティを装っていた私を
「スキだよ」とからかうやんちゃな弟役だったのです。

その頃私は小さくて可愛い先輩へ純粋な愛を注いでいました。「守ってあげたい」
その気持ちだけで見事「家族ごっこ」の中で「彼氏」の役を頂きました。
それで満足だったのだから本当に可愛い恋だったんですね。

イベントやコスプレやらもしていた私は連れも沢山いたので、ジョークか本気か
解らない告白とかもよくされてました。(全部ジョークだと思ってましたがね)

その事件はいきなりやって来ました。
部室に残った私とくーちゃんは仲良く話しをしていました。
今となってははっきり思い出せませんが、彼女の両手が私の喉元にからまり・・
「人間って、ここを圧迫するだけで死んじゃうんだぜ。僕の物にならないなら!」

はね除けられない力ではなかった。
なのに私は「ああ・・ここで私は死ぬのかな」と凄く冷静に意識を失いかけました。
彼女はしゃくり上げながら泣いていた。
ごめんな・・私の欲しい所全部持って行っていいよ、でも心だけはあげられない・・・。

気がついたら「兄」役の聡(この人は男の子)が真剣な眼差しで見つめています。
「ああー!びっくりしたー目覚まさないんだもんよ」「くーは?」
「大丈夫ちょっと自分でもびっくりしてて・・・」

その後ずーっと泣きながらごめんなさい、生きててよかったを繰り返す
彼女を抱きしめて私も泣きました。

彼女とは卒業してからもつき合い、私が恋人(女)を作った後、関係も持ちました。
ただ一つ違ったのは私が彼女に対してはネコであった事でしょうか?
他の女性とはほとんどタチだったのですが・・。
彼女との行為は心地良かった。それは丁寧で柔らかく、時に激しい時間だった。

その後彼女は、可愛い彼女と住んでいます。幸せそうです。

よく体と心がバラバラの性を持った人がどうの・・と世間が言いますが
そんなのはどうでもいい事だと思います。

たとえ世間と環境が許さなくても心は・・・人と人の愛おしい気持ちなんて
神様にだって引き離せないんですから・・・。


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