そういえばそうだ・・・

ここまで何だかんだと書いてみて読み返して
「出会い」について何も触れて無いことに気づき
ました・・・・。

私と旦那様の出会いは「マジック・ザ・ギャザリング」という
カードゲームのコンベンションでした。
超初心者な私はそこそこコンベンションに出てる
友達と一緒に初めて遊びに行きました。

そこは和室で多数の男の人がいました。
凄く緊張していた私を一気に和ましてくれたのは
野郎の群に混じっていた娘達でした。
20人中私を交えて6人しかいなかった女の子。

「何だよー！アンタ、マジックやってたの？」
そう全員知り合い・・・。
世間は狭いよ。マジで・・。

はしゃぐ私達の横で冷静に対戦用のデッキ
（60枚を1組みとして多数のカードの中から
チョイスして構築するもの・・その人のセンス
が問われるぞ！）を整理していたひょろ長い男
それが旦那様、淳くんであった。

なかなかのインテリかっこまんな彼に興味を
持って友達は話しかける。
私はその受け答えをききながら
「なーんてキザな男なんでしょ」とか思って
ました。

その場は離れて、経験者の友達と対戦！
・・・流石、初心者あうーっっどうしたら
いいんだろうか・・。
困っているとさっきのキザ君が後ろに回った。

「んーとね、これをこうして・・・」
「はいっ！ふんふんじゃあこう」

彼のリードで勝負を進める事4ターン
「で、これを使って・・・あっっ！」
「・・・・何ですか」
「ごめーん君勝てないや」
「・・・・・しーん・・・」
なかなか愉快な教え方をしてくれましたとさ。

その後、私が作ったデッキを診断して
「このカードあげるから入れてみなよ」
と炎系のダメージ呪文をいただきました。

凄く気になって彼の対戦を覗くと、とても大きくて
節のはっきりした手で、トランプマンのように
鮮やかにカードを裁いていたんです。
「うわーっっカッコイイ」
それが素直な感想でした。

帰り際、結構仲良くなったので友達が彼をご飯に
誘ってくれました。
何か気になってたのがバレバレだったらしく、
席も回りに勧められ彼の前・・・。
その時うっかりけつまずいた事が後の彼の
印象だったりするのですが・・。

でもまだその時は「気になる人」だっただけでした・・。

食事も進み、お話も盛り上がった頃、友達の1人が
気が付き私に声をかけました。
「あれ？豆腐サラダ嫌いだっけ？」
実はその日は「お楽しみ」に子供のように
取ってあったんです。
「ああ・・これね」笑いながら言おうとした
私より先に「お楽しみなんだよね」と
くすくす笑いの彼が答えてくれました。

これ！これにノックアウトされたのですよ！
私は！
ちなみに私の好みは「白衣が似合いそうでメガネ
着用のあばらの見えない手の綺麗な声の素敵な
人」
・・・全てオールクリアー・・
状態は「ターゲットロックオン」です。

当時「サイバーマリオネット」というアニメが
流行っていたので「乙女回路」という言葉が
私達の間でも流行っていました。

恋するパワーは留まる事をしらず、乙女回路は
ケダモノの様に爆走し始める・・。

帰り際に「（カードゲームに）強くなりてぇ・・」
と呟いた私に、さわやかな笑顔を向け彼は
「じゃあうちにおいでよ、足りないカードとか
あげるしさー」とエサを振りまくマネをしてしまったのです。

「また会ってくださーい」「うんいいよーマジで
遊びに来なよ」

それから私の努力とパワーの日々が始まるのでした。以下次号！